大学生の戯言

大学生です。映画、ドラマ、音楽好き。ちなみにゲイ

ゲイであること。

つい数ヶ月前、初めて友達にカミングアウトをした。声が震えた。喉をくっと締め付けられるような感覚。額をつたう冷や汗。なんでこんなに緊張するものなんだろう。

 

中学校くらいから自分のセクシュアリティを自覚してから、20歳になるまでそのことを誰にも言う勇気がでなかった。周りの友達はみんないい人だし、家族も凝り固まった感じではない。だけどそれでも誰にも言えない。それでたまに病むときもある。基本元気だけど、「普通」がよかったなみたいな感覚に陥る。

 

特に、同性を好きになる人にとって、恋バナって拷問のようなものだと思う。楽しいけど、カミングアウトしてない場合、基本嘘つくか、やんわりしたこと言うしかない。例えば「好きなタイプは?」ていう質問。相手が男だったら女の、女だったら男のタイプを答えるのが「当たり前」になってるけどその前提から置いてけぼりにされる。だから「あんまりそういうのないっすね~」と適当に流すことが多い。クローゼットにいる人は、みんな「嘘つき」にならざるを得ない。自分はそうだった。

 

それを続けてると、自分でも嘘ついてるのか、本当のこといってるのか分からなくなってくる。それでもって自分の言葉が自分の思考からどんどん乖離していく感じ。

 

あと、好きな人ができても、基本的には実らないもんだからって諦めるしかない。こればっかりはしょうがない。同性愛者の数は統計によってまちまちだけど、5%とかそれくらい。たまたま日常生活で出会って自分が好きになったひとが同性を好きな確率、さらにその人が自分のことを好きになる確率なんて限りなく低い。だから、諦めるのが定石。しかもそのことを相談する人もいないとなると、感情の置き場もなくなる。そういうときは感情を「殺す」。何事もなくなるのをただひたすらに待つ。

 

自分の感情を抑えつけるのが常になってくると、やっぱり自分の感情もよく分からなくなってくる。あれ、楽しいってなんだったっけってたまになる。

 

そうなると、幽体離脱してるような感覚を覚えるようになった。人と会話していても、そこに存在してない感覚。いや、もちろんそこにはいるんだけど、あとから会話の内容振り返ると自分が言ったことでも、あれ会話してたのって誰だっけみたいな。ずっとふわふわしてて、自分を俯瞰してみてる自分がいて、それを俯瞰してる自分もいて、それをまた、、っていう脳みそパンク寸前になる。

 

つらつら書いてたらまとまりがなくなってきたので今回はこれくらいで。